
横浜トリエンナーレ2011
開催日:2011年8月6日(土)~11月6日(日)
会場:横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫 他
公式サイト:http://118.151.165.140/
予定のない日曜日、開幕したばかりの横浜トリエンナーレを見てみようと急に思い立ちました。
公式サイトのURLがIPアドレス丸出しだったり、Googleの検索候補で2番目ぐらいに「横浜トリエンナーレ つまらない」と出てたりして、やや心配になりつつも横浜に行ってみたよ!
最初に日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)へ。ハイ迷った!いきなり迷ったよ!方向音痴のかわいそうな人のために、せめて何か表示を置いて!メイン会場の一つなんだから!
馬車道駅から行く場合6番出口を出て、出た方向に歩くと(左手に横浜第二合同庁舎)少し大きめの通りを信号渡って右手を見ると日本郵船歴史博物館の旗が見えます。それを目印に歩いて少し奥まった場所です。って方向音痴の道順の説明は本当に酷いな…。
出だしから躓きましたが気を取り直しチケットを買って入場。セット券がお得っぽいのですが、連携プログラムまで手を出せるかわからなかったので通常券だけ。
1階の展示はイェッペ・ハインの座ると霧が噴き出すベンチが印象的。ぼっちだと少々寂しいのでお友達同士で座るとよろし。あと木の根っこが天井からぶら下がっているのが気になります。階上へいけば分かりますが、根、幹、枝葉と3フロアにまたがって続いているヘンリック・ホーカンソンの作品です。これ、もっと複数本あったら楽しかっただろうな。
2階、リヴァーネ・ノイエンシュワンダーの作品。

見学者が作品の前でうーん、と悩んで文字を入れ替えて文章を作っている様が楽しかった。幼児用の単語を作るおもちゃと言うと身も蓋もありませんが、作品の後ろでビデオカメラ構えて不特定多数の人々が触っていく様を追ってみたい。ちなみにあたしが作った英単語の方はスペルを間違えてた(笑)ダセェ
3階ではヘンリック・ホーカンソンの「倒れた森」の迫力がある…と言いたいところですが…、倉庫の天井が低いせいで狭い所に押し込められてる感があるな…。

公式サイトで作品の写真を見たときは「バターン!」と擬音をつけたくなるような倒れっぷりが良かったのに。これは横浜美術館の広いスペースに持ってきた方が良かったかも?
もう一つの見どころがクリスチャン・マークレーの映像作品「The Clock」。
あたし、映像作品の良さが全くわからんのですよ。OKGOの音楽はオマケです的なパフォーマンスビデオと区別がつかない…。と常々感じていたのですが、artscapeの村田さんも「映像作品はほぼスルーする」と書いてあって安心した。
そんなあたしでもこれは結構長い時間見てました。先に行われたヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞の作品だってことは後から知ったけど。内容は様々な映画から時計や時刻が表示されるシーンを抽出して現実の時間ときっかりリンクさせるようにした作品です。これがどうやら24時間分あるらしいから凄い。権利関係どうやってクリアしてるんだろうなんて野暮なことも思ったり(笑)
開館直後の11時から入館して、約1時間掛けて展示物を見ながら3階までたどり着くとちょうど正午に掛けての一番盛り上がる時間帯が見られるのでおススメです。
現実の時間ってことは、正午過ぎかーと認識するとお腹が空いてくるわけです。そんな訳で程々のところで退場して、フロアをざっと観直してから会場を後にしました。点数はそう多くありませんが、なかなか楽しめましたよ。
次は横浜美術館…なのですが、会場巡回バスが目の前で行ってしまいました。地下鉄で行くかと馬車道駅へ戻りながらマップを見ると、駅前にあるヨコハマ創造都市センター(YCC)にピーター・コフィンの作品展示があるようなので寄ることに。

歴史的建造物である旧第一銀行横浜支店を利用した真っ白で優雅なスペースに緑の温室がとても綺麗です。特定日にライブパフォーマンスがあるらしいのでチェックするのがいいかも。この作品(グリーンハウス)の他、入口付近にやはり作品名(フラッグ)のプレートがありましたが、室内をキョロキョロしても見つかりません。とりあえず外に出て建物の外観を撮っていたら建物の屋根に設置されているポールにたなびく旗が…あ れ か。
ピーター・コフィンは果物が飛んでくる映像作品もちょっと好みだったので今後チェックしてみようと思いました。…名前を覚えられたらね…。
ちなみにこの付近で「人間性回復のチャンス」とデカい看板が見えて、一体なんの自己啓発本の広告だと思ったら島袋道浩の作品だった模様。おおお、これは…、わからない…(笑)
その2、横浜美術館はまた後ほど。