2011/10/12

イェッペ・ハイン 360°@金沢21世紀美術館

イェッペ・ハイン 360°
金沢21世紀美術館
2011年4月29日~2011年8月31日(終了)
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1110

横浜トリエンナーレで見たイェッペ・ハインの作品が気になったので調べてみたところ、金沢21世紀美術館で展覧会の最中でした。こう言う「縁」とか「タイミング」は重視する主義なので会期終了ぎりぎりに金沢まで飛んだのでした。ヤン・ファーブル&舟越桂の展覧会を見たとき以来、1年振りの21美。いつ来てもいい美術館だなぁ。

金沢21世紀美術館

基本的にあたしは独りでなんでもやるプロぼっちなのですが、ハインの作品は観客が能動的に関わるものが多いので複数人数でキャッキャ騒ぎながら楽しむといいと思います。
きっとハインはオプチミストなんだろうなー。明るいユーモアを感じさせる作品が多くて、どれも気に入りました。

「光のパビリオン」は手前に置かれたエアロバイクを参加者が漕ぐことによって、奥に設置された電球のカーテンが開いたり閉じたりする仕組み。最初動きが分からず(バイクを漕いでいる人の横には壁があってカーテンの動きは見えない)仕組みを理解するまでバイクを占領してごめん。
そして気付かなかったのが「動く壁」。やたら幅が狭い通路だなと思った(笑)壁の間から入って「回転する正方形II」を見て、反対側から出ちゃったの…。同じ側から出ていれば、通路の幅の変化に気づいたのに。

今回の展覧会のカタログに使われている写真は、21美での実際の展示風景(だから展覧会が始まってまもなくはカタログの販売が無かったそうで)ですが、ハインの作品だけを写したものより「人」が一緒に参加している風景の方が圧倒的に良い。楽しげな雰囲気が伝わって来る良いカタログだと思います。高ッかいけどな!!!

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21美の他、金沢と言ったら兼六園。前回も行ったけどまた行きました。朝に。
こんな素晴しい庭が街中にある金沢羨ましいわ。

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2011/08/30

思い立って横浜トリエンナーレ2011(その1)

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横浜トリエンナーレ2011
開催日:2011年8月6日(土)~11月6日(日)
会場:横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫 他
公式サイト:http://118.151.165.140/


予定のない日曜日、開幕したばかりの横浜トリエンナーレを見てみようと急に思い立ちました。
公式サイトのURLがIPアドレス丸出しだったり、Googleの検索候補で2番目ぐらいに「横浜トリエンナーレ つまらない」と出てたりして、やや心配になりつつも横浜に行ってみたよ!

最初に日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)へ。ハイ迷った!いきなり迷ったよ!方向音痴のかわいそうな人のために、せめて何か表示を置いて!メイン会場の一つなんだから!
馬車道駅から行く場合6番出口を出て、出た方向に歩くと(左手に横浜第二合同庁舎)少し大きめの通りを信号渡って右手を見ると日本郵船歴史博物館の旗が見えます。それを目印に歩いて少し奥まった場所です。って方向音痴の道順の説明は本当に酷いな…。

出だしから躓きましたが気を取り直しチケットを買って入場。セット券がお得っぽいのですが、連携プログラムまで手を出せるかわからなかったので通常券だけ。

1階の展示はイェッペ・ハインの座ると霧が噴き出すベンチが印象的。ぼっちだと少々寂しいのでお友達同士で座るとよろし。あと木の根っこが天井からぶら下がっているのが気になります。階上へいけば分かりますが、根、幹、枝葉と3フロアにまたがって続いているヘンリック・ホーカンソンの作品です。これ、もっと複数本あったら楽しかっただろうな。

2階、リヴァーネ・ノイエンシュワンダーの作品。

リヴァーネ・ノイエンシュワンダー

見学者が作品の前でうーん、と悩んで文字を入れ替えて文章を作っている様が楽しかった。幼児用の単語を作るおもちゃと言うと身も蓋もありませんが、作品の後ろでビデオカメラ構えて不特定多数の人々が触っていく様を追ってみたい。ちなみにあたしが作った英単語の方はスペルを間違えてた(笑)ダセェ

3階ではヘンリック・ホーカンソンの「倒れた森」の迫力がある…と言いたいところですが…、倉庫の天井が低いせいで狭い所に押し込められてる感があるな…。

ヘンリック・ホーカンソン

公式サイトで作品の写真を見たときは「バターン!」と擬音をつけたくなるような倒れっぷりが良かったのに。これは横浜美術館の広いスペースに持ってきた方が良かったかも?

もう一つの見どころがクリスチャン・マークレーの映像作品「The Clock」。
あたし、映像作品の良さが全くわからんのですよ。OKGOの音楽はオマケです的なパフォーマンスビデオと区別がつかない…。と常々感じていたのですが、artscapeの村田さんも「映像作品はほぼスルーする」と書いてあって安心した。
そんなあたしでもこれは結構長い時間見てました。先に行われたヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞の作品だってことは後から知ったけど。内容は様々な映画から時計や時刻が表示されるシーンを抽出して現実の時間ときっかりリンクさせるようにした作品です。これがどうやら24時間分あるらしいから凄い。権利関係どうやってクリアしてるんだろうなんて野暮なことも思ったり(笑)

開館直後の11時から入館して、約1時間掛けて展示物を見ながら3階までたどり着くとちょうど正午に掛けての一番盛り上がる時間帯が見られるのでおススメです。
現実の時間ってことは、正午過ぎかーと認識するとお腹が空いてくるわけです。そんな訳で程々のところで退場して、フロアをざっと観直してから会場を後にしました。点数はそう多くありませんが、なかなか楽しめましたよ。

次は横浜美術館…なのですが、会場巡回バスが目の前で行ってしまいました。地下鉄で行くかと馬車道駅へ戻りながらマップを見ると、駅前にあるヨコハマ創造都市センター(YCC)にピーター・コフィンの作品展示があるようなので寄ることに。

ピーター・コフィン

歴史的建造物である旧第一銀行横浜支店を利用した真っ白で優雅なスペースに緑の温室がとても綺麗です。特定日にライブパフォーマンスがあるらしいのでチェックするのがいいかも。この作品(グリーンハウス)の他、入口付近にやはり作品名(フラッグ)のプレートがありましたが、室内をキョロキョロしても見つかりません。とりあえず外に出て建物の外観を撮っていたら建物の屋根に設置されているポールにたなびく旗が…あ れ か。
ピーター・コフィンは果物が飛んでくる映像作品もちょっと好みだったので今後チェックしてみようと思いました。…名前を覚えられたらね…。

ちなみにこの付近で「人間性回復のチャンス」とデカい看板が見えて、一体なんの自己啓発本の広告だと思ったら島袋道浩の作品だった模様。おおお、これは…、わからない…(笑)

その2、横浜美術館はまた後ほど。

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2011/08/14

虚構の劇団「天使は瞳を閉じて」@シアターグリーン

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観劇:8/7

戯曲はセリフをすぐ思い出せるほど何度も読んだしDVDも持っていますが、実際に演じられているのを観るのは初めての「天使~」です。大高洋夫がマスターを演じる嬉しいサプライズ。どうしても目が大高さんに向いてしまうのは仕方ないよね!ね!!!

鴻上さんが過去の作品を再演する場合、現在の世情を反映させた改変をよく行いますが、今回は「透明な壁で囲われた街」と言う世界設定が、とある場所で起きた原発事故の現場を隔離するために作られたシェルターと言う風に変わっていました。
でもそれ以外の部分は驚くほど変わっていません。変化はマスターのところのテレビが大型3Dになったぐらい?テレビのフレームに「3D」って書いてあるのは後で気づいた(笑)

鴻上さんが最初に「天使~」を発表したのは1988年。それから23年経っても、放射能の脅威は平和利用の名のもとで続き、相変わらずテレビはメディアが望むものしか見せようとしない。人は見たくない事実から目をそらし続ける。天使は変わらないと言うけれど、人の所業だって簡単には変わらない。
いつの時代にも通用する名作とは、いつの時代も変わらない人間を描いた作品なんだろうなと思うのです。


最初にこの戯曲を読んだのは学生の頃でしたが、今あらためて芝居を観るとケイのキャラクターが痛い。本気で痛ッテェ。歌だったり映像アートだったり漫画だったり、ころころと「やりたい事」を変えてみるけどどれも評価されず(中身をみると評価に値しないのがよく分かる)最終的には売れない歌手のマネージャーに収まる。
そうよねー、楽だよねー。苦しんでる他人を応援していれば自分の痛みが誤魔化せるよねー。わかるわー、分かる歳になっちゃったわーあたし(笑)イタタタ

「やりたい事」を探してフラフラするケイと「やりたい事」が見つからずその場から動けないナオコ(チハル)と周囲に夢と笑われるような「やりたい事」に打ち込むアキラ。あたしはがっつりナオコ(チハル)タイプ。きっとどこにも行けないまま死ぬわ。ちなみにアキラタイプは運が良ければ天才、悪ければ変人になります。アキラ、アホの子だけどね!憧れるね!


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2011/06/12

ジョセフ・クーデルカ プラハ1968@東京都写真美術館

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ジョセフ・クーデルカ プラハ1968
東京都写真美術館
2011/5/14〜7/18

引き続き、写美の2Fに上がってジョセフ・クーデルカが1968年の「チェコ事件」を記録した写真展へ。
構成が秀逸。通常の展覧会は入り口を入るとその展示の趣旨だの背景だのを記載したボードが掛かっているものですが、最初に掲示されていたのはワルシャワ条約機構軍がプラハに侵攻した当時、政府関係者のプラハ市民に状況を伝える呼びかけだけ。そのあとはキャプションの無い写真が面々と続く。東欧史に疎いあたしなどからしたら、えっ何、何が起きてるの?と戸惑う。それが街に突然戦車(しかも同盟軍の)が押し寄せてきて戸惑うプラハ市民と重なるのです。
徐々に自分達を取り巻く事情が分かってきた市民たちが起こした行動も、それをいち市民の目線で記録し続けたクーデルカの写真とともに力強く迫る。

あたしが一番好きな写真。チョークのようなもので車体に書かれた落書きを困ったように拭く戦車の兵士。ナチスのマークはやっぱり嫌なんだろうな(笑)

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世界報道写真展2011@東京都写真美術館

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世界報道写真展2011
東京都写真美術館
2011/6/11〜8/7
http://www.asahi.com/event/wpph/

今年も世界報道写真展の時期がやってきました。
基本的に自分と、その手が届く範囲のものごとしか考えられないあたしが年に数回、世界についてささやかな思考を巡らせる日のひとつです。観光では決して行くことの無い世界の人々の生活や犯罪や戦争や飢餓や災害や暴力を目の当たりにする日でもあります。

ウィキリークス創始者のポートレートやGoogleストリートビューが目撃した「事件」、マイスペースのセルフポートレートを撮る若者たちなど見慣れたネットワーク上の世界の出来事についての写真も多かった。なんだかな、ある一定以上の水準の国の世界はネットワークによって均一化されてきて、それ以下の国の世界とどんどん剥離していってる気がする。

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2011/05/14

ヘンリー・ダーガー展@ラフォーレミュージアム原宿

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ヘンリー・ダーガー展
「アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く『非現実の王国で』」
http://www.lapnet.jp/event/event_l110423/

ラフォーレミュージアム原宿で開催されているヘンリー・ダーガー展を見に行きました。
図版や映像(3年前ぐらい前に上映されたダーガーのドキュメンタリー映画)を見たことはありましたが、実物は初めてです。会場は「非現実の王国で」の大判の挿絵を中心にダーガーの遺品なども展示、謎に包まれたダーガーの人物像を解き明かそうとする構成でした。

あたしがヘンリー・ダーガーに魅かれるのはアートとしての面では、たぶん無いと思う。ダーガーの手法はいわゆる他の写真や絵画を写し取り、自分で色を付けた「トレース」。実際の絵を見るとやや震えがちのトレース部分の線と自分で書き足した線の違いが明らかだし、複数のソースからトレースした少女たちは同じ絵の中に存在しながら統一感が無く、場違いさに何だかモゾモゾする(笑)だから絵そのものは他のアーティストに比べると好きの割合が低い。だからいつまでも画集がAmazonの欲しいものリストに入りっ放し。いつか買おうと…。デモタカイ

あたしは40年誰にも見せず(死後は処分するように言い遺してたらしいのでそもそも公表する気すらなかった)孤独のままに物語を紡いだダーガーそのひとに深く興味をそそられるのです。なぜなら創作は自己表現の発露ですが、それに対して他人からレスポンスを受けることで良くも悪くも影響を受けてしまうものだと感じているからです。
絵が売れる、小説が入賞する、ブログのアクセスが増える、ツイートがRTされたりお気に入りに入れられる。「誰かに興味を示されている」ことでモチベーション上がりますよね?2種類のテーマが違う絵を描いたら評判がいい方に重点をおいたりしますよね?
逆に全く反応がない場合は?「自己満足で」なんていいますが、本当の意味で自己満足できる人はほんのわずかだと思います。
誰にも評価されることのない創作を続けることが出来るか、それほどまでに純粋に自己の世界を表現する「創作者」として生きられるのか、あたしは無理。だからダーガーを知りたい。

入口付近にあるダーガーの経歴や「非現実の王国で」の解説文に多くの人が足を止めていたのは、絵そのものよりもダーガーその人を理解したいと思ってる人が多くいる証拠なんじゃないかと思いました。
…絵を見るより文章を読むほうが時間が掛かるだけかも(笑)

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2011/05/07

虚構の劇団「アンダー・ザ・ロウズ」@座・高円寺

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観劇:4/10

舞台から向かってほぼ中央の前から5列目。非常に見やすい場所での観劇でした。前に座・高円寺で観たとき役者さんの声が聞き取りづらかったのですが、今回はほぼ問題なし。女性陣の叫びながらのセリフがくぁwせdrftgyふじこlpってたのが1回2回あったぐらい?

設定は鴻上さんお得意のパラレルワールド。物語はいじめを受け不登校になって以来、疎遠になっていたクラスメイトの榊が、十数年ぶりに主人公・一之瀬に会いにきたことで始まる。言動がおかしな榊を不審に感じた主人公が榊を問いつめると、榊はこの世界の人間ではなく平行世界の榊だと言う。そこでは学生時代いじめられたのは一之瀬であり、平行世界の一之瀬は長い引きこもりの末いじめたクラスメイトに復讐を遂げたことで、いじめの記憶に苦しむ人々のカリスマとなっていた。


スカイツリーがある世界からない世界へ。平行世界の自分はどこへ行ったのか?などちょいとミステリーも入っていますが、そこらへんはラストまで殆ど無視されてたり(笑)いや、もうちょと気にしようぜ違う世界の自分とはいえ自分なんだから>主人公


劇中で子供時代に受けたいじめが「ありがち」で「物語にならない」と語られていましたが、それは程度の差こそあれ1クラスにつき2~3人はいじめられる子がいて、期間の差こそあれ一時期いじめられていた経験を持つ子はその倍はいるぐらい「ありがち」で、いじめた側は大人になるといじめたことをあっさり忘れるぐらいの興味しか持たず、いじめられた側は、その経験に触れることすら嫌がる場合や、自分の経験を話したいけど他人の話を聞いて自分のそれと比較するのは嫌がるような「誰も望まない物語」だからじゃないのかなとあたしは思うよ。確実にそこに「ある」のに誰も望まない物語は、いじめ以外にもたくさんあるけれど。

あと鴻上さんには申し訳ないけど、東北関東大震災絡みの話を「今あえて取り入れる」必要は無かったんじゃないかなと感じましたよ。自粛の意味じゃなくて、心の整理が出来てないところに不意打ちでこられるのはちょっとツラいから。これは誰も望まない物語ではなく「今の」あたしが望まない物語(笑) ごめんね。


「願いの叶うパワースポット」をでっち上げ、そこで集めた他人の秘密の願いに付け込んで商売をする長谷川たちのアイディアが良かった。今回はギャグパート専用っぽかったけど、この芝居1回ネタで終わらせるのは勿体ない。ギャグパートだけじゃなくて、こっちをメインの話にしてもタイトルの「アンダー・ザ・ロウズ」にもマッチしていて良かったかななんて思った。

追記:榊役の役者さん(あえて名前は伏せておく)、前作がアレだっただけにいつ愛憎BL展開になるのかとwktkしてしまってスミマセンでした(土下座)

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2011/04/16

Frankenstein@National Theatre, London(その2)

昼のナショナルシアターです。設計はサー・デニス・ラスダン。あきらかにル・コルビュジエの影響が見られる外観。モダンな外観は近代的な建物が多く立ち並ぶテムズ川エリアにぴったりだとは思うけど、個人的な好き嫌いで言うとル・コルビュジエ風の建築はあまり好きじゃない。現代建築の巨匠に何て事を(笑)

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Frankenstein
Olivier Theatre: National Theatre, London

「Frankenstein」感想その2です。脚本についての話ばかり。

以下、芝居の内容の詳細:

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あいちトリエンナーレ駆け足感想(2)

ローザスの3Abschiedの解釈に困ってしまい、ずいぶん間が空きましたが駆け足続き、そして終わり。

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【愛知芸術文化センター】

街の中心にあるメイン会場だけあって、長者町会場などに比べると見栄えが良くわかりやすい作品を取り揃えた印象。子供向けに「キッズトリエンナーレ」と称した図工スペースを設けたり写真撮影OKの作品も多くあり、現代アートに対する最初の敷居を低くしようとする姿勢が感じられる。

専門家じゃないからテーマがどう、技巧がどうこうではなく作品・作風の好き嫌いだけでもいいんじゃないかとユルく考えてるあたし。その中で自分の考えや想いを反射する鏡のような作品が見つかればと思うのです。それが乱反射であれば更にいい。帰りの道々ぐるぐると作品について考えを巡らせるのがあたしにとって理想のアート。そういう意味では、あいちトリエンナーレのメインビジュアルとして使われている草間氏の作風は好きではないんだけどね(笑)一目見て「草間作品」だって分かるのは強みなのかな。

作品の点数が多く、こんなに盛り沢山だとは思ってなかったので時間配分を間違ってかなり流し見状態になってしまいました。もうちょっとじっくり観たかったけど次の予定があったのです。あいちトリエンナーレのフィナーレを飾るパフォーミング・アーツ。

【ローザス製作 「3Abschied(3つの別れ)」】

3Abschied

マーラーの交響曲「大地の歌」の最終楽章「告別」に対する3つのアプローチ。内容は…、以下の特集に「全部」載ってるので参照して頂ければ。説明するのが大変なのよ>http://tower.jp/article/feature/69069

あたしはマーラーも聴かないしコンテンポラリーダンスも詳しく知らないので、ぼんやりした感想を言うとアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの動きのシルエットが美しいわね、ぐらいなのでした。頑張って感想を書こうとしても混乱するばかりで、どうしたもんかと悩んでしまいます。

前説で「告別」のテーマである「死」は「動」のダンスとは正反対であるとして企画そのものを反対された、と言うエピソードが紹介されていましたが個人的に難しかったのはそこではなくて…。マーラーを聴かないあたしが言うのもなんですが、最初にドゥ・ケースマイケルが説明したものと歌詞の内容を合わせると「告別」には3つの「死」があるように思えるのですよ。
「自分自身の死」と「誰かと死に別れる」と「大地・自然の死と再生(輪廻)」。この異なる「死」を一緒くたに表現するのは適当なのかと。この3つの「死」を受け入れることを全部ひっくるめて「死の受容」とまとめるのはちょいと強引な気がする。要するにマーラーの「告別」があたしには合ってない(笑)

なんてことを思いながら観てたら知恵熱出そうでした。いやぁ、難しかった。無茶ぶりな作品に対する挑戦の試行錯誤の過程を追体験(共有)したと思うことにしたよ…。帰りの新幹線の都合でアフタートークを聴けなかったのですが、最後までいれば理解のヒントがあったのかしら。

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2011/03/19

Frankenstein@National Theatre, London(その1)

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Frankenstein
Olivier Theatre: National Theatre, London
The Creature:ベネディクト・カンバーバッチ or ジョニー・リー・ミラー
Victor:ベネディクト・カンバーバッチ or ジョニー・リー・ミラー
脚本:ニック・ディア 演出:ダニー・ボイル


人造人間(The Creature)の名前がフランケンシュタインだと思い込んでる人が多いのは、たぶん「怪物くん」に出てくる「フランケン」が原因だと思うの(ただし日本人に限る)。アニメって偉大だわ。

と、言う訳で観劇前に原作を読んでおいて良かったとしみじみ感じた「Frankenstein」でございます。しかもあたし、人造人間を作った動機は息子の事故死だと思ってた。それは鉄腕アトムです(笑) 実際はエセ科学にのぼせた学生さん、ヴィクター・フランケンシュタイン(以下、Victor)が創造者です。

せっかくなので原作(光文社古典新訳文庫版)と脚本の違いを挙げつつ、いろいろ端折りつつ感想を書いてみます。あたしの英語力は激しく残念な感じなので、勘違いしている部分があったらゴメンナサイ。

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夜のナショナルシアターです。昼のうちにテムズ川側から行ったので入口に迷わず到着。ウォータールー駅からだったら絶対迷った…。時間に余裕があれば、エンバンクメント駅で降りてハンガーフォード・ブリッジを渡ってテムズ川沿いに行った方が迷わないし景色も楽しいかも。テムズ川を渡る風がクソ寒いけどね!

最初にチケット受取ミッションがあったのですが、ロビーにある自動発券機に購入時のクレジットカードを通すとがっしょんがっしょんと全チケットとプログラムバウチャーが発券されました。簡単だ!ボックスオフィスの行列は当日券目当てだったのかしらん。
ついでにショップを物色しましたが、スクリプトは先に購入していたしグッズには興味がないので特に何も買わず。お芝居の本がたくさんあったけど、重い荷物になるのが困る…。ISBNコードチェックしてAmazonで買うといいと思うよ!そっちの方が安く上がるよ!

以下、芝居の内容の詳細:

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